祖母との生活 – 1

祖母が風邪をひいた。

看病は、楽ではない。

老いると人間は赤ん坊のようになる。

「早く死にたい」
「なんにも楽しいことなんてない」
「孫の世話になるなんて…情けない」

体調がわるいと、出てくる言葉。

結構、ズシンと来るけど、
普段の上品なおばあちゃんを知ってるし、負けず嫌いも手伝って、

このクソババア、嫌でも世話してやるわ。

って、思えるようになった。

歳をとったせいか、
相手のことを想像できるようになって、
色々、許せるようになった。

おうどん作ったり、
加湿器たいたり、
オムツ買ってきたり、
汚れた床を拭くこともある。

「なんにも食べたくないのよ」

って言ってたのに、

気が付いた時には、
用意したゼリーを食べ終えて、
食べないと思っていたカステラを、
ばくばく食べはじめた。

あったかい蜂蜜レモンもしっかり飲んだ。

風邪の時は甘やかす。
それが1番の治療なのかもしれない。

憎まれ口を叩き合って、
日々の生活をこなす。

早く元気になれ、おばあちゃん。

猫も祖母も丸まって寝る、前世は団子虫
猫も祖母も丸まって寝る、前世は団子虫